異議申し立て方法

事前認定或いは、本人による被害者請求で、認定結果に不服がある場合は異議申し立て手続きをとることができます。
異議申し立ては、保険会社が出した後遺障害認定等級に不服がある場合に再審査を請求する事をいいます。
後遺症の状態の詳しい状況は、後遺障害診断書診断書などの資料をもとに判断することから、実際の症状と違う判断がでる場合が往々にしてあります。
後遺障害非該当の場合、或いは認定等級に不服の場合は異議申立て手続きを行います。異議申立てが認められ、より高い等級が認定されることで自賠責保険金、トータルの賠償金額が100万円単位で増額される場合が出てきます。

 

異議申し立て手続きは、後遺障害の認定結果に不服があれば何度でも行えますが、自賠法19条の規程により症状固定の日から3年が経過した時点で時効消滅(事故発生時点で症状固定と同視できる事案は消滅時効の起算点が事故発生時となります。)します。
2010年4月1日以降発生の交通事故は、自動車損害賠償保障法改正で保険金等の請求権の時効が2年から3年となりました。

事前認定と被害者請求の違いについては、後遺障害認定方法ページの「後遺障害等級認定申請の3つの方法」の項目部分に記載していますので、併せてご覧になって下さい。

異義申し立ての必要書類

    異義申し立ての必要書類を下記に記載していきます。
     
  • ・異議申立書
  • ・自賠責保険支払い請求書兼支払指図書(実印で捺印)
  • ・印鑑登録証明書(3ヶ月以内)
  • ・交通事故証明書(加害者保険会社でコピーを入手します。)
  • ・診断書(加害者保険会社でコピーを入手します。)
  • 後遺障害診断書(加害者保険会社でコピーを入手します。)
  • ・レセプト(診療報酬明細書、加害者保険会社でコピーを入手します。)
  • ・後遺障害等級認定票
  • ・事故状況を証明する書類(事故車の写真、事故現場の写真、事故状況図、修理費見積書、実況見分調書等必要に応じた資料)
  • ・画像(レントゲン(X-P)、CT、MRI等必要に応じた画像

後遺障害非該当から後遺障害14級

後遺障害14級に認定されない理由としては、画像上、外傷性の所見は認められない、有意な他覚的所見に乏しい等の理由がよく見受けられます。

交通事故でよく引き起こされるむちうちでは、痛みはあるが、骨折がないので、MRI画像やX線写真などで痛みを医学的に証明できていないという事で非該当となる方が往々にして見られます。
物損資料を精査すると衝撃が強いことを推定できる場合、後遺障害診断書上、適切なテストにおいて陽性所見がある場合、既に通院が5か月以上続いている場合など、後遺障害14級の獲得ができたケースがあります。
他覚所見を医学的に説明できずとも、説明は十分に可能です。

後遺障害14級から後遺障害12級

後遺障害12級に認定されない理由としては、画像上、骨折部の骨癒合は良好である、受傷態様、治療経過から将来においても回復が困難と見込まれる障害とは捉え難い等の理由がよく見受けられます。

後遺障害12級の認定には、医証、神経学的所見、画像所見の3点セットがあり、残存する痛みが医学的に証明されているものです。
手足の痺れがある、歩行が困難である、転倒しやすくなった、手足の筋力が低下している、肩が上がらない等の症状がある場合は後遺障害12級以上を検討する必要があります。


 

神経症状の後遺障害等級認定14級と12級の一番大きな違いは、MRI等の画像において神経症状の原因が確認できるかという点が挙げられますが、この神経症状の原因が確認できないといったような場合があります。
それが協力医の見解だと神経の圧迫像が確認でき、結果、後遺障害12級の獲得ができたようなケースもあります。
中には、書類を精査してみると、神経学的検査で異常が見つっているがMRI検査を受けていない、椎間板ヘルニアと診断されたが神経学的検査を行っていないというような場合もあります。

後遺障害非該当

後遺障害非該当の理由としては、他覚的に裏付ける医学的所見に乏しい、自覚症状を裏付ける客観的な所見に乏しい、画像上は異常所見が認められない、将来においても回復が困難と思われる障害と捉え難い、事故受傷との相当因果関係が認め難い等の理由がよく見受けられます。

後遺障害非該当の事案では、提出書類上で一貫して同じ箇所の痛みに治療が続いているのかが読み取れない事案、診療報酬明細書の記載では、通院が3か月程度となっている事案、痛みをしっかりと医学的に説明できていない事案、3か月程度で治癒したと読むことができる事案などが多く見受けられます。
後遺障害非該当から異議申立手続によって等級認定を得る為には、収集した証拠から、医学的な知見に基づいた方針を立て、疎明資料を整え、異議を申し立てる必要があります。


 

交通事故×後遺障害・後遺症手続センターでは、後遺障害の等級が非該当と判定された被害者様で、今も常時痛みを感じる場合は自賠責保険の異議申し立てを推奨しています。

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