むち打ち(頚部捻挫)

むち打ち症は、首が鞭のようにしなったことから起こる症状であり、態様としては主に自動車の正面衝突、側面衝突、追突等によって生じます。人の首は前後方向に向けた約60度が可動域であり、それ以上に可動することによって引き起こされます。
むち打ちは、事故直後には異常を感じなくても、翌日あたりから症状が現れることもあります。
交通事故の翌日になって初めて首の痛み・背中の痛み・腕の痛み・こわばり、頭痛・めまい・耳鳴り吐き気などの症状が現れる場合もあるので注意が必要です。

むち打ち症の分類・症状

  • ・頚椎捻挫型
  • 頚椎捻挫は、頚に不意に衝撃を受け、頸椎周囲の筋肉、靱帯、神経、血管などに損傷を受けた状態をいいます。頚椎捻挫はむち打ち症においての7割以上を占めており、最も多い症状といえます。頚椎捻挫は、炎症により、神経網を刺激されることにより痛みが生じます。

     
  • ・頚椎神経根型
  • 頚椎神経根症は、脊髄から出ている頚部の神経が、引き伸ばされたり、圧迫を受けることで引き起こされます。挫傷した側の神経根の支配領域である上肢に痺れ・疼痛が現れます。
    後遺障害等級は14級10号、12級12号の選択となり後遺障害の認定を受けるためには、神経の圧迫が検査でしっかりと裏付けられていることが必要です。

     
  • ・バレリュー症候群型
  • 首の損傷で自律神経が刺激を受けていることでさまざまな症状が発生します。バレリュー症候群の症状としては頭痛、めまい、耳鳴り、発熱、動悸などが多く見受けられます。
    バレリュー症候群における症状の中では、頭痛が8割程度、めまいが4割程度を占めており、むち打ち症になってから数ヶ月後に現れるケースもあります。

     
  • ・低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)
  • 低髄液圧症候群は、体内で脳脊髄液が漏れ、頭の中の水圧がさがり、頭痛・吐き気などがおこる症状をいいます。髄液が減り、浮かんでいる脳が下がることがさまざまな症状を引き起こす原因とみられています。
    脳脊髄液が漏れ続けることによって、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、うつ症状、睡眠障害、疲労感などの症状が現れます。

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